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フッ素ってどんなものでしょう??

2023年3月29日 (水)

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歯科医院に勤めていてよく質問されることの一つに「お子様のフッ素使用について」の質問があげられます。

お子様の患者さまの御予約をいただく時にフッ素をご希望されることも珍しいことではありません。

虫歯予防にフッ素が効果的ということは、なんとなく知っている方も多いのではないでしょうか。

では、フッ素とはどういうものなのでしょうか?

フッ素には、虫歯の原因となる虫歯菌の働きを弱め、虫歯菌のせいで歯から溶け出してしまったカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面のエナメル質を強化して虫歯になりにくくする働きがあります。

歯科医院では特に虫歯になりやすい「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」を持つ子どもたちにむけて、虫歯予防の為に定期的にフッ素を塗布します。

では、毎日ご家庭で行う歯磨きではいつ、どんなタイミングで、どんなものを使用すれば良いのかご存知ですか??

現在、日本国内で推奨されているフッ素配合の歯磨き粉の使用方法というものがあります。

フッ素の濃度が高いほど虫歯予防の効果があると言われています。

ですが、小さなお子様が飲み込んでしまうリスクを考慮し、年齢別の推奨が行われています。

特に、歯がつくられる時期である乳幼児や小児に対しては、歯のフッ素症(エナメル質が白く濁ってしまうこと)のリスクと、虫歯予防のメリットのバランスが考慮された使用方法が推奨されています。

 

*歯が生えてから2歳まで

濃度1000ppmFの歯磨き粉を米粒程度の量歯ブラシにとり、朝晩2回磨きましょう。

歯磨きの後が気持ち悪いときは、ガーゼなどで軽く拭き取ってもいいですが、飲み込んでしまっても問題ない量なので、そのままにしておくのが理想的です。

 

3歳〜5

濃度1000ppmFの歯磨き粉を5ミリ程度の量歯ブラシにとり、朝晩2回磨きましょう。

歯磨きの後は軽く吐き出すか、うがいする場合は少量の水で1回だけにしておくのが理想的です。

 

6歳〜成人、高齢者

濃度1500ppmFの歯磨き粉を歯ブラシ全体に広げられる量とり、朝晩2回磨きましょう。

歯磨きの後は軽く吐き出すか、うがいをする場合は少量の水で1回だけにしておくのが理想的です。

 

フッ素は金属との相性が悪いと言われていますが、インプラントや金属が入っている方でも、ご自身の歯が1本でもある場合はフッ素配合の歯磨き粉を使用しましょう。

因みに、歯科医院で塗布するフッ素の濃度は9000ppmFもあります。

半年に1回、虫歯リスクの高いお子様は3ヶ月に1回、歯科医院で塗布してもらいましょう。

 

小さいお子様の日常的なフッ素の使用に不安がある方は、500ppmFの歯磨き粉もありますので、ご相談ください♪


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